朝晩の冷え込みが急に強まり、目覚めてもなかなかお布団から出られないのは私だけではないはず🤭早く涼しくなってほしいと思っていた夏が遠い昔のようです。

子どもたちにとっては、走り回ってポカポカする体にちょうど良い気候のようで、晴れた日に園庭に出ることを心待ちにしています。園庭のどんぐりの木もたくさん実をつけ、子どもたちにさらなるワクワク感を与えてくれています。どんぐりを見つけたときの子どもの笑顔って、本当にキラキラしていて、こちらまでうれしくなってしまうほどです。

突然ですが、子どもの喉がどれくらいの大きさの物で窒息するかご存じでしょうか？

実は直径４５ｍｍくらいから、なんと小指の先程度の大きさのもので窒息の危険があるのです。

唐突にこんなこわいお話で、驚かせてしまったでしょうか。

実は私たちも、看護師による誤飲誤嚥の窒息事故の職員研修を行った際に、窒息する物の大きさの４５ｍｍが大人の手で親指と人差し指をつけて作る円👌と同じくらいと学び、意外にも大きく、こんなものも飲み込めてしまうのか…と驚き、さらに子どもの気管の細さが小指程度ということに背筋がゾッとしてしまいました。

そのため、おむすびこども園では玩具の見直しを行ったり、給食室との連携をしながら給食の食材の大きさを必ず確認したりと、あらゆる状況の中に潜む危険に気づけるよう配慮しています。

しかしながらひとたび園庭に出ると、どんぐりだけでなく、小石、砂、葉、木くず、虫・・・挙げればきりがないほどに危険のオンパレード。特に小さいお友だちにとっては思わずパクリと口元に運ぼうとすることも珍しくありません。

「危ない物はすべて排除！！お外には出ません！！」

としてしまえば、格段に安全性は高まるはずです。それでもそうしない理由は、どんぐりや石、虫などの自然物に触れることによって、季節を感じたり、拾ったり皮をむいたりすることで指先の動きを育むこと、どこにあるか集中して探したり、どのように遊ぶか工夫したりすることで考える力が養われること・・・などなど子ども達の学びの力を育むために良いことがたくさんあることを知っているから。

せっかく目の前にどんぐりの木があるのに、お外遊びをしないのはもったいない！お口で舐めて確かめる発達段階にあるお友だちはしっかりと保育者が傍につき、誤飲や誤嚥のないよう見守っています。発達が進み、自分である程度判断ができるお友だちとは、発達段階に合わせたお約束をしつつ、事故のないよう見守っています。

室内で使う玩具は、自由になめることや、じっくりと一人遊びを楽しんでほしいという思いから、専用のスケールを使って大きさや形状を確認してから遊びに使っています。

昨今話題となっている誤飲誤嚥事故は他人事とは思えません。玩具や自然物を適切に扱いながら、今後も子どもたちにとってより良い成長へと繋がる保育を行っていきたいと思います。